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全経上級と日商簿記1級の出題範囲はほぼ同じで使用するテキストも同じで良い、と言われています。
しかし全経上級と日商簿記1級のどちらを受験するか悩んでいる人は多いです。
私自身、全経上級と日商簿記1級の両方を長年に渡って勉強してきてます。
そんな私が実際に学習して感じた違いを紹介する記事となっています。
参考にしてもらえたら幸いです。
全経上級と日商簿記1級の基本的な違い
試験の目的
日商簿記1級は、ひと言で言えば、実務で使える高度会計力を測る“ブランド資格”といえます。
日本商工会議所が主催しており、広く知れ渡っている資格です。
問題は実務寄りで、ひねりや応用、読解力が求められます。
対して全経上級は、全国経理教育協会が主催しており、専門学校生が多く受験しています。
税理士試験資格が得られるのは日商簿記1級と同じです。
私も全経上級の試験会場で制服を着た専門学校性を多く見ます。
試験範囲
両試験とも、以下の4科目で構成され、扱う論点はほぼ一致します。
– 商業簿記(連結、外貨、金融商品、退職給付、税効果、リース、収益認識など)
– 会計学(理論)(会計基準の理解、概念フレームワーク、開示、企業結合など)
– 工業簿記(原価計算、標準原価、部門別、直接原価など)
– 原価計算(管理会計)(CVP、意思決定会計、予算管理、差異分析など)
試験範囲の“違い”は内容ではなく「出題形式と理論の多さ」です。
日商1級
① 日商1級:応用・実務寄り
– 計算問題が中心で、ひねり・推定・読解力を要求されます。
– 会計基準の適用を“実務的にどう処理するか”を問う
– 問題文が長く、条件が複雑
– 公認会計士試験に近い難問が出ることもある
(出題傾向が難化しているとの指摘あり )←これホントです。
全経上級
② 全経上級:理論重視・素直な出題
– 会計基準の条文穴埋め・記述が多い(理論の比重が高い)
– 計算はテキスト通りで“素直”
– 1つの科目で複数小問に分かれ、部分点が取りやすい
(大幅失点を避ける構造との指摘あり )
合格基準
どちらも70点以上で合格なのは同じですが、日商簿記1級は4教科で100点満点なのに対し、全経上級は400点満点になっています。
合格率を比較
日商簿記1級は「合格率10〜15%前後」、全経上級は「13〜17%前後」。
→ 全経上級のほうが“やや合格しやすい”傾向があります。
しかし数字だけでは判断できない
全経上級の合格率の方が高いですが、どちらも難しいことには変わりありません。
とある簿記のスクールの講師がおっしゃってましたが、「両方受けるのがおすすめ」とのことです。
私は日商簿記1級に手応えがなかったら、全経上級を受けています。
勉強して感じた難しさの違い

難しさは、世間で言われている通り、日商簿記1級の方が、難しいです。詳しくは次になります。
商業簿記・会計学
日商簿記1級は、財務諸表をドカンと書かせる問題が商業簿記にきます。
資料1がややこしい事が多いため、やる気を削がないようにしたいものです。
その点全経上級は、計算数も問題数も多いです。しかし、基本的な問題ばかりです。
工業簿記・原価計算
日商簿記1級は、商業簿記に難しい問題がくると工業簿記は、易しめになります。
「え?こんな簡単な問題でいいの?」という感じです。
全経上級は、やはり基本的な問題です。基本的な問題さえできれば合格できると思います。
受ける高校生もいるぐらいですから。
理論問題
日商簿記1級は、理論問題はあまりでてきません。よって計算問題を中心にしたほうがいいです。
比べて全経上級は、理論問題ができれば点数を十分稼げます。理論はネットスクールの過去問で、まかなえます。
時間配分
正直私は時間配分がきちんとできていません。他の記事に書かれているような、商業簿記と工業簿記で各1時間、会計学と原価計算で30分でいいと思います。
働きながら勉強するならどちらがおすすめ?
働きながら勉強するならどちらがおすすめか、考えてみました。
短期間で結果を出したい人
社会人ならば多くの人が短期間で結果を出したい人がほとんどだとは思いますが、日商簿記1級かな〜。
勉強時間に関してはほぼ同じだと思うため、短期間で結果を出すなら日商簿記1級でしょう。
経理職で評価を高めたい人
私が働いている会社の社員さんは、全経上級を知っている方は一人もおりませんでした。
それほどマイナーな資格です。経理職の方ならご存知の方も多いと思いますが、評価を高めたいなら日商簿記1級です。
私はどちらが難しいと感じたか

ここからは、実際の学習経験となります。全経上級と日商簿記1級は範囲は同じだけども出題意図が違うように感じます。
学習経験
どちらも過去問をまず読みました。日商簿記1級にはTAC、全経上級にはネットスクールの過去問がいいと思います。
TACは解説が詳細に書いてあります。難しい言葉になっているところもありますが、そこはAIに要約してもらうとよいです。
ネットスクールは、会計学の理論対策が含まれています。過去の理論問題の集約がされているため、会計学(現)の対策はこれだけで良いといっても過言ではありません。
苦戦した論点
苦戦した論点ですが、日商簿記1級に関しては、全てです。基本問題ができなくてはいけないのはもちろんのこと、ひねくれた問題ができなくてはいけません。
ところが私は基本問題ですら、できていないため、いまだに合格できていないのです。
全経上級に関しては、この処理をする理由など、文章を書かせる問題があります。難しく問いてくるところが、どの事を言っているのだろう?と迷わせてきます。
よって難しいのは日商簿記1級です!
今後の学習方針
基本に立ち返るつもりです。テキストや解説を読んだら一度本を閉じて、頭の中で復唱します。
これを繰り返します。
今この記事を書いている段階は、全経上級試験の方が近いです。
よって基本問題ができるように学習します。
まとめ
全経上級と日商簿記1級の違いは、
- 主催している団体
- 試験の目的
- 合格率
- 試験の難しさ
などにあり、人によって向き不向きは異なります。
よって自分の目的に合った試験を選ぶことが大切です。
私の目的は税理士試験の資格を得ることなので、両方受けます。
ただ、みんなが知っている試験に合格して、褒められたいという気持ちがあるため、日商簿記1級には挑戦していきたいと、思っています。

