簿記1級を勉強することの難しさは、膨大な試験範囲と専門用語に圧倒されることです。このため、初学者は初学者向けに丁寧に解説されているテキストが必要になってきます。
市販されているテキストの中にはある程度の知識があることを前提に書かれているものも少なくありません。
これらの悩みを解決するにはレビューを参考にすることが効果的です。ここでは、TAC・ネットスクール・CPAラーニング・大原・中央経済社(検定簿記講義)すべてを読んだ筆者が独学におすすめの簿記1級のテキストを厳選して、ランキング形式で紹介します。
内容を理解しながら勉強すれば、独学で合格することも難しくありません。
初学者のおすすめテキスト5選
初学者で独学する人におすすめする簿記1級のテキスト・問題集をおすすめする本の順番に下にあげます。それぞれの特徴と向いてる人もご紹介します。
スッキリわかるシリーズ(TAC出版)

TAC出版の「スッキリわかる」シリーズの一番の特徴は、参考書と問題集が一体化していることです。イラストや図解が豊富で視覚的に理解しやすい構成になっています。
向いてる人
独学で簿記1級に挑戦したい人はこれ一択。章ごとのまとめや問題演習がセットになっているので、勉強が習慣化しやすいです。
スッキリわかる日商簿記1級 商業簿記・会計学 (1) 損益会計編 第10版 [テキスト&問題集]
スッキリわかる日商簿記1級 工業簿記・原価計算 (1) 費目別・個別原価計算編 第4版 [テキスト&問題集]
みんなが欲しかった!シリーズ(TAC出版)

TAC出版の「みんなが欲しかった!」シリーズは、「なぜ?どうして?」を解消する解説になっており、理論の背景や仕組みを丁寧に説明されています。
豊富な図解と実例で抽象的な会計理論も、図や具体例でイメージしやすいです。一番実用的で基本的なテキストといえます。
向いてる人
理論の背景からしっかり理解したい人、独学でも安心して進めたい人。図解や実例でイメージをつかみたい人に向いています。
簿記の教科書 日商1級 商業簿記・会計学 (1) 損益会計・資産会計編 第9版 (みんなが欲しかった! シリーズ)
簿記の教科書 日商1級 工業簿記・原価計算 (1) 費目別計算・個別原価計算編 第2版 (みんなが欲しかった! シリーズ)
サクッとうかるシリーズ(ネットスクール)

ネットスクールのサクッとうかるシリーズは、基礎編→完成編の段階構成になっていて、難易度別に無理なくステップアップできる内容になっています。そのため効率的に学習することができます。
向いてる人
短期間で効率よく合格を目指したい人、簿記2級の知識があいまいで2級の基礎的なところから始めたい人に向いています。
よくわかる簿記シリーズ(TAC出版)

TACの簿記1級講座と完全連動したテキストで講義と同じ流れで学ぶことができます。複雑な論点も視覚的に整理されていて理解しやすいです。また、理解を深めるための多層的なアプローチが充実しています。
向いてる人
簿記1級を本気で取りに行く人や理論と実務の両方を意識したい人に向いています。設例・研究・参考など、論点を多角的に整理できるので、習慣表にも落とし込みやすいです。
合格テキスト 日商簿記1級 商業簿記・会計学Ⅰ Ver.18.0 ミニサイズ版商品売買・特殊論点(収益確認 工事契約)など収載! (よくわかる簿記シリーズ)
合格テキスト 日商簿記1級 工業簿記・原価計算Ⅰ Ver.8.0 ミニサイズ版費目別計算・個別原価計算(部門別計算)収載! (よくわかる簿記シリーズ)
とおるシリーズ(ネットスクール)

テキスト内に講師の雑談や補足が脚注で入っていて、臨場感があります。(講師の中に元TACの講師がいます。)また、基礎編→完成編と分かれており、無理なく過去問レベルまで達することができます。
向いてる人
独学でも講義のように学びたい人や、理論と実務の両方を意識したい人に向いています。基礎編から順番に学習できるのはネットスクールのテキストだけなので、無理なくステップアップできます。
日商簿記1級とおるテキスト 工業簿記・原価計算I 管理会計編
問題集はいらないのか?

早く合格するコツはむしろ問題集を日々やることにあると思います。よって、問題集は必須です。忙しくて椅子に座って勉強する時間がとれない人は、移動時間に問題集を解くのではなく、読んで解説を理解することにあります。
簿記1級の合格はインプットよりもアウトプットが大事ですので、問題集は貴重な演習素材です。
過去問はどのように使う?

過去問は「読み物」と考えましょう。解くよりも解説を読むことに時間を使うようにしたほうがいいです。そして過去問はテキストや問題集をやるよりも先に「どんな問題が出るのか?」を理解するために最初に読みましょう。
どこまで深く理解すれば合格できるかがわかるのが過去問です。
合格に何か月かかる?

簿記1級の合格には、半年から1年、400~600時間以上かかるといわれています。1日2時間なら約8カ月、3時間なら約6か月弱という計算です。
と言われていますが、時間はあまり関係がないと思います。問題集を3回転する時間がとれれば、十分合格へつながるでしょう。また、数か月とモチベーションがもたない人もいるでしょう。
集中して問題集を3回転して、模擬試験でも受けてみるとよいですよ。
まとめ
簿記1級を独学で勉強したい人へおすすめのテキストを紹介しました。紹介した中でもTACのすっきりわかるシリーズは最近改訂したテキストで、私が見た中では一番初学者に向いているテキストだと感じました。
問題集と一体になっているテキストはすっきりわかるシリーズのみですので、効率よく勉強したい人には一番おすすめします。
「今の努力が、未来の”信頼される自分”をつくる。簿記1級はその証明書です。」
ぜひ、がんばってください。

